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   子連れ旅のすすめ  

   英国は子連れがお得 

旅行の費用で大きいのがまず交通費です
が、英国の場合制度的にファミリー&子連
れをかなり優遇する傾向があります。つま
り割引料金が設定されていることが多いの
で、これを使えばずいぶんお得な旅ができ
るというわけです。
まず、全国の鉄道、ロンドンの交通機関、
ほとんどのバスで、子供の定義が5〜15
才だという点。ここは必ず押さえてくださ
い。5歳未満は無料ですが、ここは実は日
本より早く子供料金がかかります。そのか
わりいわゆる中学生も子供の範囲内なの
で、ここは最大限に生かしましょう。この
年齢はもちろん誕生日が基準で、学年とか
は一切関係なく切り替わります。
しかしやはり境目の年齢は厳しくチェック
されるので、時にはパスポートなど年齢を
確認するものの提示を求められます。また
ロンドン交通局のように専用の証明カード
を発行してこれを携帯していないと利用で
きなかったりということもあります。

ファミリー料金
鉄道などの運賃以外でも、見学などの入場
料もファミリー料金が設定されていること
が多いようです。ここで大事なのは、ファ
ミリーと言いつつ、親子である必要がない
ということ。要は子供を含んだグループで
あればいいわけです。大人が最低一人、子
供が最低一人いればこの料金は適用される
…と思っていいでしょう。厳密に大人一人
につきいくらで子供一人につきいくら、そ
れを合計した金額をいただきます…という
のもあるし、何人以上何人以下の子連れグ
ループは一律この料金でどうぞ…というの
もあります。それぞれの人数を見て、個別
に買うかグループ料金にするか決めればい
いですね。どちらにしてもグループ単位で
使用することが大前提なので、特に交通機
関では全員一緒に乗車していないと不正使
用になることはお忘れなく。

ファミリールームとは
B&Bやホテルでは2人部屋が基本では、
とご心配かもしれませんが、このファミリ
ールームがあるかないかを基準に探せばO
Kです。
と言ってもすごく特殊な部屋でなく簡単に
言えば3人用かそれ以上の人数で泊まれる
部屋です。スタンダードなのではダブルベ
ッド1つとシングルベッドが1つか2つ。
これで夫婦と子供1、2人が泊まれます
ね。まあ別にすごく離れていなければ別々
の部屋に泊まってもいいんですけどね。
宿泊料金は多くのところでちゃんと子供割
引があります。半額だったり時にはカウン
トしないでくれたり。

宿で子連れは断られる?
ここまでの話と矛盾するようですが、英国
では大人と子供はしっかり「分ける」とい
う考え方が根強いので、宿によってはうち
は大人限定の環境を大事にしています、だ
からお子様連れは宿泊できません…という
ことは確かにあります。ちょっとステータ
スの高いカントリーハウスとか、山奥の静
かなリゾートホテルとか。普通のB&Bで
も何才以下はお断りします、ということが
あるので、まあそれぞれのオーナーのポリ
シーは従うしかありません。よく「お行儀
よくできるお子様以外はお断り」なんて書
いてあると、うちの子は大丈夫かしら…と
基準に悩むかもしれませんが、日本人の子
供はたいてい逆に驚かれるくらい「お行儀
がいい」ようなので、気にすることはあり
ません。たぶんね。
このへんはユーモアの部類になるのかもし
れませんが、「犬はOK。でも子供はN
G」なんてこともあれば「行儀のいい犬は
歓迎」「犬と行儀のいい飼い主は歓迎」な
んて書いてある宿もあるんですよ、実際。

宿のサービス
子連れの宿泊で気になるのは部屋の次に食
事ですね。ミルクが必要な年齢なら持参な
さっているでしょうが、それ以上のいわゆ
る幼児食、子供用メニューがあるかは運次
第です。できれば宿の予約をする時に具体
的に相談することです。前もって言ってお
けば食事の内容は適当にアレンジしてもら
えます。子供には紅茶は無理、と夕食時に
ジュースを出してくれた所もありました。
食事以外ではベビーベッド(cot) や子供用
椅子(high chair)を用意してくれたり時
にはナースサービス、つまり託児サービス
まである宿もあります。どんな短時間でも
子供だけにしておくのは法律違反になるの
で、日本の感覚でちょっとくらいいいか…
などということは絶対にやめましょう。

宿以外での食事
さっきの宿の話ではありませんが、子連れ
は入りにくい高級レストランというのは確
かにあります。まあそれはこの際断念する
か、宿に子供を残して大人だけで繰り出す
かにすることです。(さっき言った託児サ
ービスのある時に限る!)
パブで夕食、という時に子供はどうなん
だ、と悩みますが、食事に入る時は大人が
連れている限りは大丈夫です。そのかわり
に食事限定のテーブルのみOK、とか店の
ルールがあることもあるのでそれに従いま
しょう。最近は ファミレス化した(?)パブ
も出てきているらしいので、わざわざ「子
連れ歓迎」とか書いてあるパブがあれば遠
慮なく利用しましょう。
他に間違いないのはカジュアルなレストラ
ン。白いクロスのかかっていないテーブル
の店、という基準もあれば、カフェ、と名
のつくところは大丈夫、とか、カフェテリ
ア方式の店とか、まあある意味いろいろ試
してみることです。どうしても無理そうな
らテイクアウェイでいいということで。天
気が悪くなければそのへんのベンチで堂々
と食べればそれはそれで楽しいピクニック
気分。なにより安上がりです。(忘れてま
したが、英国では外食が日本よりかなり高
いことは覚悟しましょうね。値段的にもフ
ァミレスみたいなのがあるといいのに…)
どうしてもしかたのない時は日本でもお馴
染みのファーストフードチェーンも選択肢
にどうぞ。せっかく外国に来てこれか…と
大人は思っても、子供は安心する面がある
のかもしれませんし。それに、同じナント
カの店でもメニューが微妙に違って少しは
楽しめます。それと内緒ですがトイレを探
している時にすごく助かる場所でもありま
す。…そうそう、トイレも大事ですね。子
供でなくても。公衆トイレにうまく遭遇す
ればいいのですが、困った時はその辺にい
る人に片っ端から聞いてみることです。i
なら間違いないし、通行人でもけっこう親
身になってくれます、コトがコトだけに。

     迷子対策
これは気になりますね。海外で迷子なんて
シャレになりません。まずは子供によーく
よーく言い聞かせることから始めましょ
う。次は子供の普段の行動から親としての
対策をある程度たててシミュレーションし
ておくこと。一般的にはまず迷子札。その
日の宿が決まってからの市内観光とかなら
即効その宿の名前と電話番号を記入してお
くとか。うちは最悪で警察や大使館の世話
になるところまで考えてパスポート番号や
日本の連絡先までこっそり書き添えておき
ました。あと、子供本人ではないですが、
子供の切符や一日パスなどなくしやすいも
のは首にかけたパスケースに必ず入れるよ
うにしました。透明なものなら首にかけた
まま見せることもできるし、なくしたなく
してないと騒ぐこともないし。子供自身
に、このパスは自分の責任で守る…という
自覚もできると思います。

持ち物のヒント
これは各自いろいろ工夫があると思います
が、一般論で言うと、まずは薬関係。現地
調達もできますが、やっぱり普段慣れてい
るものが一番なので。乗り物酔い、風邪
薬、消毒薬、あせもかぶれ薬など。
水筒は重宝しました。子供は常に水分を欲
しがるので。季節によりますが、軽くて邪
魔にならないことを優先して。現地でペッ
トボトルを買うのもいいですが、日本ほど
多種多様ではないんですよね。子供向けの
ドリンクが甘すぎる気もするし。牛乳はめ
ちゃくちゃおいしいのですが、やはり持ち
歩くには…。(と言いつつうちはフタのあ
るポリ容器入りミルクをよく持ち歩いてい
ました)ご存知でしょうが、自動販売機は
ありませんので、当てにしないように。
(チョコの販売機はある…)
飛行機の中の長い時間、または個人旅行で
避けられないいろんな待ち時間の対策とし
て子供の好きなおもちゃの小さいのが一つ
くらいあってもいいかも。ぬりえやパズル
もいいですね。パズル雑誌は日本よりたく
さんある気がします。英語でないと解けな
いのはおいといて、迷路や間違い探しみた
いなのはできますから。

英語はどうしよう
子供でも必要なことは言えるように少し練
習しておいたほうがいいでしょうね。特に
ありがとうだけは絶対に。これだけでコミ
ュニケーションになることを実感できま
す、きっと。
私が最初の旅で教えたのは、注文の時に使
う「please」と列車で窓側の席に座った時
にトイレに立つたびに言う「(ex)-cuse
me」(通してください、の意味で)です。
エクスキューズ、と言うのは幼稚園児には
難しいので聞こえない部分は最初から抜い
て教えました。これでちゃんと通じます
(笑)。
言葉もですが、交通ルールと、ドアを通っ
たら後ろから誰か来ないか確認することと
かなどは教えておいて損はないでしょう。
何よりも、宿の人や同宿の人に会ったら、
きちんと顔を見てあいさつできるのが理想
ですね。まあ、これは大人がまず手本を示
すのがいいんですが。

子供も楽しむ旅に
せっかくの海外旅行、と思っているのは親
だけで子供は本当は迷惑かも…という面も
少し考えてみましょう。現地で子供向けの
テーマパークに寄るからいいよね、という
のではなく、いつもと違う旅だということ
を子供も感じてそれを楽しめると理想的で
す。前もって、ここは外国で日本とこんな
風に違うんだよ、と話をするとか、英語を
ちょっと使ってみようか、ともちかけた
り。子供なりに何かテーマを決めるとかチ
ャレンジ性を持たせるとか。
一つの例として、カメラを一つ渡しておく
のはどうでしょう。もちろん、使いきりの
あの小さいカメラです。好きなものなんで
も撮っていいよ、って言われることなんて
あまりない経験では? バスや電車、犬や
猫…興味のあるものはいくらでもあります
よね。結果的に大人が思いもよらない面白
い写真ができるのも嬉しい副産物。自分の
役目、という責任感も持ちますし。ただ気
をつけないといけないのは撮るのに夢中で
危ない行動にならないよう、これは大人が
気をつけてくださいね。
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