「図説江戸2」ということで、ある種の図鑑と考えてもいいでしょう。
図鑑好きの心をくすぐってくれます。
江戸時代の町民の生活はいろいろ本を読んでたんだけど、武家のほうは
初めてで、ことに興味が引かれたのは「住」ですね。
なんと江戸城の間取り図面が現存しているとは。
しかもかなりきっちりした図面で、今の時代の間取り図と基本的に変わ
らない正確さが感じられます。
感じるだけでなく、もっとちゃんと見たいのですが、なにせ江戸城大き
い! この本のサイズでは部屋一つ分でもミリ以下の大きさになって見
えやしない。どこかにこれを詳し〜く細か〜く分けてでも見せてくれる
ような本はないものか。
しかし、読める図面もある。江戸城は別格として、大名の上屋敷、旗
本、御家人…とどんどんランクが下がっていくので、「見やすく」なっ
て、ついに足軽長屋まで来ると、これは現代のアパート。1DKの間取
りにコンパクトに暮らしていたことが実感として伝わります。
まあ、ここまで来るとドリームとは言えないので、三千石の旗本屋敷あ
たりがお勧めかな。敷地面積1307坪! いいですねえ。
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