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■ 2004/06/08 (Tue)  大名と旗本の暮らし  平井聖 監修
「図説江戸2」ということで、ある種の図鑑と考えてもいいでしょう。 図鑑好きの心をくすぐってくれます。

江戸時代の町民の生活はいろいろ本を読んでたんだけど、武家のほうは 初めてで、ことに興味が引かれたのは「住」ですね。
なんと江戸城の間取り図面が現存しているとは。
しかもかなりきっちりした図面で、今の時代の間取り図と基本的に変わ らない正確さが感じられます。
感じるだけでなく、もっとちゃんと見たいのですが、なにせ江戸城大き い! この本のサイズでは部屋一つ分でもミリ以下の大きさになって見 えやしない。どこかにこれを詳し〜く細か〜く分けてでも見せてくれる ような本はないものか。

しかし、読める図面もある。江戸城は別格として、大名の上屋敷、旗 本、御家人…とどんどんランクが下がっていくので、「見やすく」なっ て、ついに足軽長屋まで来ると、これは現代のアパート。1DKの間取 りにコンパクトに暮らしていたことが実感として伝わります。
まあ、ここまで来るとドリームとは言えないので、三千石の旗本屋敷あ たりがお勧めかな。敷地面積1307坪! いいですねえ。


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■ 2004/05/23 (Sun)  トルコで私も考えた・1    高橋由佳利 著
名作と聞いてはいたのに、今頃初めて読みました。
素直にわくわくどきどきしましたね。

こうしてコマ割でヴィジュアル的に見る異国話って、ほんとに説得力あ りすぎて、うらやましくなります。

トルコに行くことは…きっとないだろうけど、この臨場感は十分バーチ ャル旅行になってくれて嬉しいです。生活編はさらに迫ってきます。
イスラム文化に興味があるもので、シリアのほうはちょっと「知ってる ぞ」感を味わいました。

これはぜひ続きを読まねば。


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■ 2004/05/22 (Sat)  世界途中下車の旅   櫻井寛 著
世界各地の駅がいくつも項目になっている本のトップ中のトップが Llanfair 中略 gogogoch 駅なんです! さすが!

ということで手に取ってしまった所詮はウェールズ好きand/or 鉄チャ ン。ヨーロッパ編、アジア編がお目当てだったんだけど、結局どこもい いですねえ、だって「途中下車」だもの。のぞみよりこだまがいいって 話だもの。(理由:そのほうが長く乗っていられる…)

これが比喩でなくて、本当によく途中下車をやってらっしゃる。さっき のLlanfair 中略 gogogoch 駅だって、アイルランドに向かう途中だった のに、通過中に目撃したこの駅に降りたくてわざわざ引き返したという 素晴らしさです。日に7往復の駅なのに。

他にはインドのダージリン鉄道とかオーストラリアのジグザグ鉄道と か、カレー〜ドーバー間のフェリーとか。
一生乗ることはないだろう鉄道に思いをはせるのには格好の一冊と言え ましょう。項目の一つ一つが短いのがまた、余韻というか想像の余地が あるというか。本で読む「世界の車窓より」かもしれません。


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■ 2004/05/13 (Thu) 東南アジア市場図鑑[植物編] 吉田よし子、菊池裕子 著
いや〜もう、びっくりしました。図書館で借りてきたんですが、開くと メモがはさまったままになってて、誰だ、こんなうっかりさんは…と思 いつつ見てみると、なんとそれは自分の字っ!! 確か前回借りたのは 1年以上前…。その間ずっと入ってたのか? うわー恥ずかしい〜。一 体何人の人の目に触れて何人の人に「バカだなー」と思われていたのや ら。
ちなみにメモの内容は、CD「平沢進『救済の技法』」の曲タイトルリ ストでした。図書館で調べて、たまたま同じ日に借りた(のでしょう ね)この本にはさんで忘れてしまった、と。ほんと、くらくらしちゃい ました、いきなり。

と、この本の話が後回しになっておりますが、そんなわけでまだ全部読 んだわけではありません。最初のページでこんな騒ぎになっただけでし て。
でも一度読んでいるので説明すると、東南アジアの野菜や果物が詳しく 図説されている貴重な内容の図鑑なのでした。(そのまんまじゃん)


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■ 2004/05/08 (Sat)  たのしいネーミング百科    天野祐吉、関沢英彦、 多田道太郎、山口仲美 編著
とにかく江戸時代から昭和40年代まで、商品名がただただ並んでいる (だけの)本で、あまり百科とは言えないような微妙さが…。

上段に商品名が並び、下段で4人の方々が雑談(解説ではない、どう見 ても)なさっている。こむずかしいウンチクよりも、面白がるだけでい いらしい。これは読者も野次馬に徹するしかない。だって、ほんとに面 白いし。ひたすら。
玉子かみあらい(洗髪料・昭和6年)のように古さ全開だったり、今治 水(歯痛薬・明治5年)や浅田飴(薬・明治36年)麒麟ビール(明治21 年)はそんな昔からあったのか、とか、江戸ぱつちり(化粧品・江戸時 代)みたいにかえって今あったら受けるかも、とか。
大学ノートって、今じゃ普通名詞でなんで大学?って思うけど、明治の 頃から大学目薬とか大学軟膏とか、なんかインテリっぽいイメージでつ けてた商品名だったんだ…!なんて、ある意味トリビアなネタもごろご ろしてます。まあ、これで読んだからと言ってその時はへ〜って思って もきっと明日には忘れてそうで、そこがいいんでしょうけどね。

一番気に入ったのは、昭和24年の小型乗用車「たま」ですね。復刻して くれ!


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■ 2004/05/03 (Mon)  あらきそばの神髄    里見真三 著
そばの伝説の名店の一つとして名前は知っていたけれど、その店にこん な歴史と人物伝があったとは…という感動の書。
と思うのはそばマニアだけ?

山形県の小さな村で超極太生粉打ちそばを作り続ける「あらきそば」。 初代、二代目、三代目のそれぞれの不思議な運命の絡まり具合が、なん だか洒落たチェコ映画を観ているような気分にさせてくれる。なぜチェ コかは中を読むとわかるけど。
田舎といえば素朴で頑固でただただいい人たち…というイメージはさす がにもう恥ずかしい。
客商売だから余計に、人との出会いが次の新しいものを生んでいくわけ で、そのことを尊びそして楽しむ姿がどんどん痛快に見えてくる。

一つ、これだけは。そばの良し悪しは打ち方の前に、粉の調整。……で もさらにその前に、一度食べてみたい、その並では食べきるのがやっと の「うすもり」を。


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■ 2004/04/27 (Tue)  宿坊に泊まる   宿坊研究会・編
宿坊というのは神社仏閣の宿泊施設。なんでもそれが「静かなブーム」 だという。

親の実家が禅宗のお寺だったので、宿坊くらいで驚かないぜ、と思って 手に取ったがやっぱり驚いた。
豪華だ。部屋も食事も、お勤めも。
下手すると露天風呂やバラ園や世界遺産があったりして。
親に話すと、「どうせ座禅とかやらされるんやろ」となんとも一般人の コメント。それがそうとばかりは限らないんだ、という本なんだから。
とは言ってもそれが目当ての人には座禅も写経も説話も体験できるとこ ろはできるわけです。至れり尽くせり?

それにしても「静かなブーム」って便利な言葉かも。
ウェールズが静かなブーム…なんて言われる日は来るかな(笑)。


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■ 2004/04/26 (Mon)  パンプルムース家の犬    マイケル・ボンド作
ああ、やっと自由に本が読める。…ということで気軽な小説を。

犬の出てくる推理小説を、と思って手に取ったのだが、犬より料理が目 立っていた。グルメグルメと言ったって、それが自覚できる人はまだ本 物じゃないのではと気づいてしまう。本物は自分でも気づかずに食べ物 に耽溺しているのか。フランス人ってこんなものなの?
でも作者はイギリス人。そんなことが可能なのだろうか?

しかしここで禁じ手のネタばらしをしてしまおう。
この作者は、「くまのパディントン」を書いた人だったのさ。今初めて 知ったんだけど。


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■ 2004/04/08 (Thu)  一見豪華ふう  平野レミ 著
料理好きなシャンソン歌手、平野レミさんによる料理本。

テレビで見るのと同じノリで次々と「豪華」料理が披露されるので、オー ルカラーのどのページを開いても「食べたい!」と叫んでしまいそうにな る。本当は「作りたい!」となるべきかもしれないが、まずはおもてな しが優先。自分自身がご馳走になる気分にならないと始まらないと思 う。…と、言い訳。
しかし私がレミさんの本を手に取るのはヨコシマな興味があるから。私 はトライセラトップスのファンなのよ。
彼女の長男である和田唱のバンド。(しょう、と読むが、某漫画の影響 でわざと「となう」と呼ぶ私…)
レミさんの料理の本には必ず、「我が家でこれを作った時」といった調 子で実話があれこれ載っている。本人が絶対に語らない子供の頃のエピ ソードが苦もなく読めてしまうのはラッキーと言うしかない。彼は自分 の口から両親が誰かとかの話はしないけど、公表はされてるからいいよ ね。
今回も小さい時のおたんじょうびパーティでどんなお祝いをしたか、と いうとてもこっぱずかしい(かもしれない)暴露があって、ついニンマ リ。

こんな調子だから、私がこの豪華料理を作る日はきっと遠い。


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■ 2004/04/06 (Tue)  テムズ川ウォーキング  岡本 誠 著
〜オックスフォードからウィンザーまでの120キロ〜

というサブタイトルがついている、紀行本。
たまには英国関連の本を読もうと思って。

Reading に住んでいた著者が休みを利用して少しずつ川沿いのウォーキ ングをしたという。自筆の素朴な絵と地図が好印象。しかもあまり紹介 されないエリアという珍しさも。

白鳥が凶暴だというのはうなづける。が、牛は草食だから決して襲って きたりしない、というのはどうかな。人間を食べることはないだろうけ ど、結構向かってくるよ。興味本位なだけかもしれないけど。集団だか ら怖いんだよね。


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■ 2004/04/01 (Thu)  ジャンボ・ジェット機の飛ばし方  非日常研究会 著
万一の時のためのマニュアル本。…のつもりだろうか、ほんとに。
たとえばジャンボ・ジェットの場合は、旅先でクーデターに巻き込まれ てどんな手を使ってもその国を脱出しないと命が危ない時…という想定 で、素人のあなたが空港に忍び込んでこっそりジャンボを動かして日本 に帰るための操縦マニュアルが事細かに説明されているのだ。
他に、豪華客船、戦闘機、熱気球…などなど、それぞれに非常事態をき ちんとこじつけてあったりする。
シリーズになっていて、猛獣の飼育とか、どれもくだらないくらいに面 白い。

ま、私は乗り物好きだから、とりあえずよし、と。


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■ 2004/03/30 (Tue)  カルチャーショック イギリス人
王室に関しての記事が興味深い。歴史もね。
まだ途中だけど。 


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