■F.A.Q■
よくある質問

. ウェールズの国歌の歌詞を教えてください。

. ウェールズは国ですか? 地方ですか? 州ですか?

. どうしてイギリスはワールドカップに出る時にイギリス代表ではな く、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドに分か れるんですか?

. ウェールズ語はゲール語の一種ですか?

. ウェールズ人はケルト人ですか?

. ウェールズ名物 red kite とは何ですか?

. イギリス王室は代々ウェルシュ・コーギーを飼っているのですか?

. チャールズ皇太子と再婚したカミラの場合、皇太子妃の称号である Princess of Walesはどうなるのでしょうか。

. ウェールズで一番大きい城はどこですか? 

. ウェールズはワールドカップに出場したことはありますか?

. ルイス・キャロルはスランディドノに避暑に来ていましたか?

. 1ポンドコインのデザインにウェールズのものは何種類ありますか?



Q. チャールズ皇太子が長年の愛人カミラと再婚することを発表しました が、皇太子妃の称号であるPrincess of Walesはどうなるのでしょうか。

A. クラレンス宮(日本の東宮御所みたいなもの)の発表によると、再婚に よってカミラはPrincess of Walesと呼ばれることはなく、Her Royal Highness the Duchess of Cornwall(コンウォール公爵夫人殿下)となり ます。このRoyal Highnessの呼称はチャールズ皇太子と同等です。
チャールズが王位についた時にはQueenではなく、the Princess Consort (国王夫人)と呼ばれることになるとのこと。
また、王位継承権は、カミラにも、その前夫との間の2人の子供(男1女 1)にもなく、チャールズの次はウィリアム王子です。
なお、コンウォール公とは、チャールズ皇太子の称号の一つ。コンウォー ル公国の名目上の元首として、イングランド西部地方に多数の農場などを 経営しています。
【追記】カミラ夫人の正式な称号はHer Royal Highness The Princess  Charles Philip Arthur George, Princess of Wales and Countess of  Chester, Duchess of Cornwall, Duchess of Rothesay, Countess of  Carrick, Baroness of Renfrew, Lady of the Isles, Princess of  ScotlandでありPrincess of Walesが自動的に付きますが、あえてその名前 では呼ばれないことになっています。
そして元妃であるダイアナさんは王室典範にのっとり現在もHer Royal  HighnessのつかないPrincess of Walesです。



Q. ウェールズの国歌の歌詞を教えてください。

A. 別ページにあります。そちらへどうぞ。 >>>



Q. ウェールズは国ですか? 地方ですか? 州ですか?

A. ウェールズは独立国ではありませんが、国という単位で「イギリス」に 加わっていると考えることができます。イギリスの正式名称は、The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(グレートブリテ ンおよび北アイルランド連合王国)ですが、その名の通り、4つの「国」と その他が連合してイギリスがあるわけです。
政治的にはエリザベス女王を国家元首においた国民主権に基づく立憲君主 国ですが、ウェールズには独立した議会もあり、部分的とは言え自治権を 持っています。文化的にも心情的にも自分たちの「国」ととらえている、 と言えると思います。
ただ、日本語で表現する時はウェールズ国、と言うのは変なので単にウェ ールズ、と言うのが一般的でしょうね。州ではありません。州に当たるも のはもっと小さい単位で、ウェールズの中のたとえばグィネズ州、という 形になります。



Q. どうしてイギリスはワールドカップに出る時にイギリス代表ではなく、 イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドに分かれる んですか?

A. FIFA主催の国際試合は、国の代表ではなく各国のサッカー協会ごと の代表チームで戦います。イギリスには4つのサッカー協会が別々にある のでワールドカップではその4つに分かれて参加するのが決まりです。イ ギリスの4つの協会はFIFAができる前から存在していたので、サッカ ー発祥の国に対してFIFAも認めざるを得なかったのです。
同様に歴史的、地理的な理由から一つの独立国にサッカー協会が複数存在 する例はいくつかあるのでイギリスだけというわけではないです。
同じサッカーでもFIFA主催ではないオリンピックはイギリスからは一 つしか代表チームは出せません。でも4つのサッカー協会は合同でイギリ ス代表チームを作ることには反対意見が根強く、1972年大会以降長ら く不参加が続きました。2012年の自国開催オリンピックでは紆余曲折 ありましたが久々のイギリス合同代表で参加しました。



Q. ウェールズ語はゲール語の一種ですか?

A. 現在伝わっているケルト系の言語は、大きく二つに分けられますが、そ の一つがアイルランド・ゲール語に代表されるゲール語。ウェールズ語は それとは別で、もう一つに分類されるブリトン語に含まれます。
似ているところもありますが、発音などかなり違いがあります。
ガイドブックなどに「ウェールズ語はゲール語」と書いてあることがあり ますが、これはフランス語などでケルトをゲール、ガリアということから 混乱があったまま間違えてしまったものです。言語学的にはゲールはケル ト語の一部であって、ケルト語を総称するものではありません。



Q. ウェールズ人はケルト人ですか?

A. はい、ケルト系です。ゲルマン人の大移動に追われるようにヨーロッパ 大陸からブリテン島に渡り、さらにそこに侵入してきたアングロ・サクソ ン人に追いやられて現在のウェールズに来た人たちの子孫ということにな ります。
同じように辺境に追われていったケルト人にはコーンウォール人、ブルタ ーニュ人、そしてアイルランド人などがいます。



Q. ウェールズ名物 red kite とは何ですか?

A. ウェールズの山間部に住むトビの一種です。ウェールズを象徴する鳥と 言われています。羽の色が赤いのでこの名があります。
中部ウェールズのRhayaderに保護センターがあります。



Q. イギリス王室は代々ウェルシュ・コーギーを飼っているのですか?

A. いいえ、エリザベス女王からです。子供の頃にウェイマス子爵家のウェ ルシュ・コーギー・ペンブルックを見て一目で気に入り、スーザンという 1頭を飼い始めました。クイーン・マザーと共に繁殖にも力を入れ、それ 以来30頭以上のコーギーを飼ってきました。現在はホリー、ウィロウと、 クイーン・マザーが亡くなった後に引き取ったモンティを加えて、3頭の コーギーを飼っています。
他にコーギーとダックスフントのミックス(ドーギーと呼ばれています) であるサイダー、キャンディ、ヴァルカンの3頭がいます。
チャールズ皇太子やアン王女にも子供の頃からコーギーをプレゼントした こともあり、ウェルシュ・コーギーはロイヤル・ドッグとして知られるよ うになりました。(犬たちの数は2012年6月現在)
バッキンガム宮殿ではありませんが女王の飼い犬は他に黒ラブラドルとイ ングリッシュ・コッカー・スパニエルもいます。
もともと、英国王室は犬好きの人が多いのか、ヴィクトリア女王は一時期 88頭もの犬を飼っていて、ポメラニアンの繁殖家としても活動していま したし、その子供のエドワード7世と王妃アレキサンドラはジャパニー ズ・チンを可愛がって肖像画もたくさん描かせていたそうです。
【2012年10月追記】
ロンドンオリンピック開会式映像で007とも共演した女王のコーギーの 1頭モンティが9月9日に死亡。同時発表でドーギーのサイダーの死も伝え られました。女王のコーギーは2頭、ドーギーも2頭になりました。



Q. ウェールズで一番大きい城はどこですか?

A. Caerphilly城です。ヨーロッパではイングランドのWindsor城に次いで 2番目、世界では3番目の大きさになります。



Q. ウェールズはワールドカップに出場したことはありますか?

A. 1回だけあります。1958年のスウェーデン大会です。この時はなん とイギリス4ヶ国が揃って出場した貴重な機会となりました。ウェールズ は5戦して1勝1敗3分、ベスト8という成績でした。



Q. ルイス・キャロルはスランディドノに避暑に来ていましたか?

A. スランディドノに来ていたのは不思議の国のアリスのモデルだったアリ スの一家です。ルイス・キャロルが一家と一緒にここを訪れたという記録 がないため、来たかどうかは結論が出ていません。たまに、ここで一家と 過ごしている時に生まれたのが不思議の国のアリスです…なんていう話が 紹介されることがありますがこれは大嘘ですので、よろしく。



Q. 1ポンドコインのデザインにウェールズのものは何種類ありますか?

A. 2012年現在、1ポンドコインの裏面のデザインは19種類あります が、そのうちウェールズ関連は「王冠とリーク」「ドラゴン」「メナイ吊 橋」「カーディフ」の4種類です。イギリスの1ポンドコインは4年また は5年の周期でスコットランド、ウェールズ、北アイルランド、イングラ ンド、連合王国の順にそれぞれを象徴するデザインを毎年発行していまし たが、近年はローテーション的には不規則です。全コイン(£2を除く) のデザイン一新に伴って2008年から連合王国の楯章のままでしたが、 2010年と11年に首都シリーズが新登場して2年で4つの新デザイン が発行されています。2012年はまた楯章に戻っています。コインの画 像は公式サイトで見られますのでどうぞ。
The Royal Mint (英国造幣局)