イングランド国境の町を結びながらウェールズを目指すことに
なっていたその日。宿を出てバスターミナルからまずは隣町を
目指すことに。料金は正確に調べていたわけではなかったけれ
ど親子2人で大体2〜3ポンドと見て5ポンド札を出したんで
す。小銭がなかったからなんだけど、お釣りもそんなに多額で
もないし大丈夫かと思っていたのに、運転手さんはお釣りがな
い、って困った顔。我々の他には2人ほどの客がいたけど、定
期か老人パスみたいで現金じゃない。一度事務所に戻った運転
手さんは、全部他のバスに持って行かれたって言ってとうとう
そのまま出発することに。
「この後乗ってくる客が出す小銭で渡すから…」と、終点まで
行く我々に断ってバスは走り出したのだけれど、そもそも客が
ほとんどない。最初一緒に乗っていた人も途中で降りて、目的
の町が近づくにつれて運転手さんのあせりっぷりはじわじわと
高まる一方。
結局我々だけ乗せて隣町のバスターミナルに着くが早いか運転
手さんはバスを飛び出し、そこの事務所で釣銭をゲットして駆
け戻ってきました。
バスに乗る時は小銭を用意して、は鉄則かもしれないけど、バ
スの方だって少しくらいは用意してくれててもいいんじゃない
かなあ。
そのうちなんとかなる…が、とうとうなんとかならなかったバ
スの話でした。
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